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閉塞性睡眠時無呼吸症候群について

 I.はじめに
 II.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の原因
 III.当科における検査の流れ
 IV.治療
 


 

I.はじめに

人生の3分の1は眠っていると言われていますが、睡眠中、咽頭(のど)もしくは咽頭周囲に閉塞があると、低呼吸あるいは無呼吸を生じることがあります。これを閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)といいます。この場合、著しい低酸素(O2)血症と高二酸化炭素(CO2)血症がおこり、睡眠中の呼吸や循環系への影響のみならず、日中でも、眠気ばかりでなく、全身に対する多様な負担を強いられることになります。そして高血圧、心疾患、糖尿病など様々な合併症を生じる引き金にもなります。 先年、新幹線運転手の居眠りが社会問題となりました。当院はJR北海道の職域病院である関係上、睡眠時無呼吸症候群を、関連する各診療科を交えて、スクリーニングから治療まで一貫して行っています。


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II.閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の原因


 咽頭(のど)もしくは咽頭周囲に閉塞を生じる原因は、肥満に伴う頚部周囲への脂肪蓄積、扁桃肥大、舌根肥大、鼻閉(鼻中隔弯曲症など鼻腔形態による)、アデノイド肥大、小顎症などの形態的原因と、上気道筋の筋力低下による機能的原因に分けられます。


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III.当科における検査の流れ

  1)問診
<問診 Epworth sleepiness scale (ESS) と評価>

ESSは、

状況
1.座って読書しているとき
2.テレビをみているとき
3.公の場所で座って何もしないとき(たとえば劇場や会議)
4.1時間続けて車に乗せてもらっているとき
5.状況が許せば、午後横になって休息するとき
6.座って誰かと話しているとき
7.昼食後(お酒を飲まずに)静かに座っているとき
8.車中で、交通渋滞で2~3 分止まっているとき

上記の状況を以下の4段階に評価する。
 0:決して眠くならない
 1:稀に(ときに)眠くなる
 2:1と3の中間
 3:眠くなることが多い
 

 2)ポリソムノグラフィー(PSG)

   ①検査の実際

   ②検査の解析

*図1.5.7は帝人ファーマ社の許可を得て掲載

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 IV.治療

 1.nCPAP療法

<原理と実際>

nasal CPAP(continuous positive airway pressre)は、鼻マスクを介して一定圧の空気を送り込むことで、閉塞した咽頭腔が開大して呼吸ができるようになる方法です。適用が容易であること、副作用や合併症が少ないことから睡眠時無呼吸症候群(SAS)の初期治療として広く使用されています。

 2.手術治療

   鼻や咽頭(のど)などにおける閉塞症状を手術的に解消します。
   また、nasal CPAP 療法と併用することもあります。

  手術治療前後の、鼻と口腔内の写真、およびPSG検査結果を示しました。



 


 

   この患者様は、日中の眠気が消失し現在に至っています。

 

受診→検査→治療→卒業…までの流れ

 

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